患者さまの笑顔や
前向きな気持ちを
引出すセラピストに。

2018年入職

作業療法士

中学生くらいの時に祖父が脳梗塞を発症し、リハビリの存在を知る。さまざまな訓練を受けることで身体機能が回復し、元気になっていく様子を見て、セラピストとしての仕事に興味を持つようになった。リハビリの中でも作業療法士を選んだのは、生活全般に関わることができるから。大学のオープンキャンパスで、自助具に触れたり、実際に臨床で活躍する作業療法士の話などを聞いたりしたことによって、自分も目指す決意をした。

Q 大野浦病院に入りたいと思ったのはなぜですか。

就職説明会に参加した際に、大野浦病院では徒手や日常生活動作訓練はもちろんですが、患者さまが回復した後の生活を見据えて、料理をしたり、外出したり、海で釣りをしたり、患者さまの生活や、好きなことに合わせたリハビリを提供していることを知りました。もともと私が作業療法士になりたいと思ったのも、生活全体をより良くするお手伝いをしたいという想いからだったので、ここなら私が理想としているリハビリができるのではないかと思いました。
入職してからも、例えば自動車教習所と連携して自動車運転の再開支援を行うなど、患者さまの生活における細かなニーズに、幅広く対応できる病院であることを実感しています。

Q 苦労されていることはありますか?

患者さまはお一人おひとりによって身体機能が違いますが、価値観も異なります。さまざまな性格や生活背景をお持ちの方々に対して、画一的な接し方やリハビリをしたのでは、うまくコミュニケーションが取れず、リハビリもうまくいきません。お一人おひとりに合った接し方が必要であり、作業療法士としての知識や技術とはまた違う部分での能力や経験が問われるので、これは今も苦労していることの一つです。
幸い、大野浦病院にはとても頼りになる先輩がたくさんいるので、先輩たちの接し方や声の掛け方を参考にしたり、相談したりしながら、成長していきたいと思っています。

Q 仕事のやりがいはどのようなことですか。

私たちは患者さまのお好きなことや、回復したらやりたいことなどをお聞きし、それによってどんな訓練を行うのかを考えます。やはりお好きなことに取り組むと、患者さまは自然と笑顔になられます。できなかったことが少しずつできるようになって自信がつくと、ネガティブだった方も前向きに取り組もうとされます。そんな場面に接すると、こちらが励まされることも多く、作業療法士になって良かったと改めて感じます。
一方で、うまく笑顔や前向きな気持ちを引出せないこともあり、この仕事の難しさに直面することも少なくありません。新たな論文で知見を広げることや教科書で学び続けながら、どんな患者さまであってもお役に立てるようになりたいです。そして、先輩や他職種からも頼られる作業療法士になることが目標です。